英語のリーディングができると世界が広がる
いくら必要な勉強と言っても、興味のないことを延々やるのは大人でも苦痛なわけです。ところが、社会に出ると、実戦で必要性を感じ、どうしてあの時もっときちんと勉強しておかなかったんだろう、と思われる方も多いのでは。そうです。ご自身のお子さんには「あの時きちんとやっておいてよかった!」という体験をプレゼントしたいですよね。その一つに英語力、長文読解能力であるリーディングがあるのは間違いありません。
小学校での英語必須化を受けて、今後は中学ではじめて英語に触れるという生徒さんはいなくなっていきますが、それでも、普段触れていないアルファベットや発音で戸惑っているお子さんも多いと思います。言語は必要があって習得していくのが自然な流れなので、普段日本語で充分コミュニケーションもとれるのに、なぜ英語を習得しなくてはならないのか、という基本的な疑問を打ち消す、本人のモチベーションを養う必要があるわけです。
さて、英語を読むことができれば、世界中にある英語の文書を理解することができます。
たとえば「Wikipedia」にはこんなランキングが載っています。
1 English 51.2%
2 Russian 6.7%
3 Japanese 5.6%
4 German 5.6%
5 Spanish 5.1%
6 French 4.1%
これはインターネット上のコンテンツの言語のランキングですが、英語は世界中の情報の半数に及んでいます。日本語はドイツ語とならんで第3位、これを見れば、英語を理解できることがどれだけ重要なことか一目瞭然です。つまり、あらゆる分野で、興味のあることができたとき、英語で検索することができれば、有利になるのです。
初期段階、リーディングが苦手だ、興味が持てないというお子さんは、自分の好きな分野の文にチャレンジすることからはじめてみるといいでしょう。今は日本の漫画で英語に翻訳されているものがあるので、日本語でこう言っているものが英語だとこうなっている、それを知っている自分はかっこいい、というところからも英語に興味を持ついいきっかけになります。また、ファンタジー小説を原文で読んでみるのもいいですよね。
もっとも漫画などはスラングや口語が多用されていますので、受験でのリーディングに直接はつながりません。ですが、まず身近なものにし、英文を理解し、面白さに気が付き、受験での得点源にするところまで持っていくわけです。
英語や受験の意義を理解し、学校や塾で習うことだけで成績を上げ、試験で結果を出せる生徒さんばかりではありません。なんでこんなことをしなくちゃならないんだ、というもっともな気持ちがベースにあるわけです。そんな時、興味を持たせたり、マンツーマンで疑問に答えてくれたり、面白さを教えてくれたりする、そんな家庭教師の存在は大きなものです。
英文が理解できるということは、お子さんが何かをやりたいと思った時に役に立つ、というわけです。だからと言って、貴重な受験期間、英語教育にだけかまけていては時間の無駄となります。他の強化も勉強しなくてはならないですからね。
効率のいい英語学習、そしてお子さんの可能性を広げてくれる学習にするには、生徒さんに合わせたきめ細かい学習計画が必要です。
お子さんの興味のある分野はなんでしょう。その分野についてもっと広く知ることができる、英語が読めるとその役に立つことを理解すれば、学習効果も高まります。
英語スクールの盲点
実はこの記事を書いている私自身、小学校から六年間英語スクールに行っていた経緯があります。その経験が役に立ったかと言いますと、たしかにアルファベットはすでに習得済みでしたし、発音がきれいだ、などとは言われましたが、学校の英語の成績が良かったこともなく、英語を正しく理解するところまでは到達していませんでした。何故なら、英語スクールは基本的に英語を楽しいものだと思えるようになる、英語に慣れる、と言うことが重要なので、なんとなくわかっていればいいという部分があるわけです。
よほどお子さんの方に英語に対する情熱や、成績を上げるぞ!という熱意がない限り、スクールにいる時はまあまあ英語のことを考えているけど、他の時間はまったく……、と言った遊び気分になりがちです。また、スクールに行くと、まずは挨拶からですし、他のお子さんもいるので、レッスンが一時間と言っても本当に英語力を上げる身になる時間は少ない場合もあります。
受験期間は限られた時間で結果を出さなければならないので、時間を無駄にしている場合ではありません。
長文を読んでいるときにありがちな、「なんとなくは分かっているんだけど、ここが分からない」と言った疑問にその場で答えてくれ、正しい考え方、解き方を教えてくれる先生がいるといいですね。
文章を読むコツがわかってくると、英文を読むのが楽しくなります。そうするとめきめき読解力も上がっていきます。知らない単語が出てきたら分の内容が知りたいから調べる、と言う行為も自然な流れになり、そのように必要があって調べた単語はなかなか忘れないものです。