英語は、突然分からなくなる。
英語教育のはじめは、アルファベットの書き方からはじまります。ここでつまづく生徒はほとんどいません。また、I am a student.というような単純な文章、ここでもつまづく生徒はあまりいません。
I don’t speak English.
これもほとんどの人がとっさに口から出せるようです。
Hou much?
これもほぼ間違いなく皆さんすぐに使えます。
では順調に見えた英語学習、どこらへんでつまづいてしまうのでしょうか。
たとえば、I make a cake.という簡単な文があったとします。
これが「彼女が作る」という三人称単数となると、She makes a cake.makeにsがつきます。
ここで、少し「はてな」が点灯します。今までとは違うことが起きているのですね。
実はこのsがついているかいないかがとても重要なのですが、付け忘れてしまう生徒さんは多いです。
しかし、「彼女たち」を指す「They」を使うと、They make a cake.
makeにsは付きません。動詞の原形を使うことになっているのです。
三人称単数形式、三人称複数形式は、よくよく整理すればわかることですが、例外もありますし、これは数をこなすことでしか体に入っていかないことなのです。この簡単なところがしっかり入っていないと、そのあとの様々な変化についていけません。
難しいと感じてしまうポイント
日本語では、わたしはケーキを作る
彼女はケーキを作る
彼女たちはケーキを作る
どれも「作る」で誰が作ろうと作るなわけです。
日本語には日本語のルールがあり、生まれてからの蓄積で自然と身についたものや、読書、国語の授業で学んできたものがあるわけです。
その考え方にはない、日本語にない考え方があるとき、ややこしい、難しい、と感じてしまうことになります。
英語だとさらに過去文になりますと、
I made a cake.
She made a cake.
The made a cake.
すべてmadeで三人称単数形式でもsはつきません。
動詞はすでに過去形に変化しているからです。
このように、考え方から理解して、あとは簡単なものから反復して覚えていくことです。
説明だけ聞いても身についていきません。
学習をするにあたって、簡単なことですら分からないことが多いのも英語です。
そういう時、質問をすることができる存在は重要です。自分のレベルに合わせて、正しい解説をしてもらうことで疑問をひとつひとつ解消していく。そうやって、「難しい」を「分かる」に変えていくのです。
また、学校の授業や塾で何故できるようにならないのかでもお伝えしているように、現在の日本の公立中学での英語教科の時間は圧倒的に足りないのです。しっかりと理解できないまま授業が進んでしまっていると、応用がまったくきかず、難しさだけを感じてしまいます。
自分のレベルに合った効果的な学習を地道に続けることで苦手意識も克服できます。学習の進め方に悩んでいる場合は、様々な生徒を指導してきた経験豊富な家庭教師をお願いすると早道となります。