受験英語ならではのリーディングとは?
趣味で読んでいる程度ではなんとなくわかっている状態でもいいのですが、受験用の、ことに長文読解能力となると、なんとなく、ではいけません。リーディングは可能性でお伝えした段階から一歩進んだ受験用の英語を極めるために、何が必要か考えてみましょう。
日本の教育を受けた人ならthis is a pen.という文が分からない人はほぼいないと思いますが、受験での長文を正確に理解するとなると、親御さんでも、どこがどうなっているか分からない、となってしまう方は多いのではないでしょうか。
受験においてはこの文は何を言っているのかというのを正確に把握し、理解し、そのうえで設問に答える必要があります。長文が何で構成されているか、どこが分からないのかを知る必要があるわけです。・単語力
単語の意味が分かる
これは必須ですね。
・文法
文の流れが分かる
こちらも必須です。文の前後の流れから、知らない単語を予測するということを、日本語でもしていると思います。
長文を理解するには、単語力と文法力、両方が必要ということです。
リーディングが苦手な生徒さんによってどちらが足りていないのか、というのは学習の進め方の大きなポイントになります。
信頼できる指導者に生徒さんの苦手ポイントを発見してもらうことが克服の近道です。
長文を理解できれば、記述式(こちらは受験年によって、英文記述式の時、記号選択など)の問題も怖くありません。数をこなすことです。
生徒さんの英語理解のレベル、タイプを知る
・初級
学校の授業で英語に触れるのみの生徒さんは、まずは英文に親しむことなので、いきなりの長文ではなく、短い文章でなれていきましょう。
そこで分からない単語、文法などをつぶしていきます。
文法も、まずは、疑問文なのか、否定文なのか、現在形、過去形、未来形どれか、簡単なところがしっかり理解できなければ先に進めませんので、この基礎をしっかり教えてもらう必要があります。生徒さんによって苦手なポイントがありますので、それを見つけてもらうと伸びていきます。
・中級
英文は分かるが、長いと分からなくなる。読めるが時間がかかる。
このタイプは文章の読み方をさらに身に着けていく必要があります。解き方のポイントを解説してくれる方がいるといいですね。
・上級
公立高校の英語長文例題、過去問題はほとんど理解できる。難関校を受けるレベルのがこのお子さんたちです。
こちらは志望校によって出題傾向が違いますので、学校に合わせた対策が必要です。具体的には志望校の過去問題の正解率を上げ、回答の質を上げていくことですが、お子さんの能力を向上させるために、うまくハードルを設定できる教師が望ましいでしょう。
いずれにしろ、学校の勉強や塾で十分効果が出ているのであれば、皆さん悩まないわけです。しかし、高校受験での英語対策で悩まれている方はたくさんいらっしゃるのが現状です。家庭教師ができることはそのお子さんの現状の把握と、解答率を上げるには何が必要かという対策、そして学習計画にそってお子さん自身に実行させることです。
また、英語スクールのように英語だけではなく、入試をゴールとしたお子さんの学習の進み具合を全体で見られますので、どれくらい英語に力を割けばいいのか、バランスをとることができます。また、お子さんにとっては、自宅で勉強をするという習慣づけにもなるところもおすすめポイントと言えます。